史上初となる“4日間・2会場開催”が公開された「コミックマーケット96」(2019年8月9日～12日)と「コミックマーケット97」(2019年12月28日～31日)。これに先んじて、“平成最後のコミケ”となる「コミックマーケット95」が、12月29日(土)～31日(月)に東京ビッグサイトで開幕される。このように、場所選びに対するこだわりを聞かせてもらったところで、ふと頭をよぎったのが「冬場のイベント用に、露出を抑えたコスプレ衣装を作ったりはしないのか？」という疑問。これについては「冬用の衣装を用意します」と、「季節に関係なく、そのときにしたいコスプレをします」という回答が拮抗する結果に。

コミケといえば、会場を彩るハイレベルなコスプレイヤーたちも、いまや年末の風物詩としてすっかり定着した感があるが、はたして彼女たちは、どのような防寒対策を講じているのだろうか？直近で開幕されたコスプレイベントを取材し、コミケに参加予定のレイヤーたちに質問してみた。「したいコスプレをする」派にその理由を聞くと、アニメにせよ、ゲームにせよ、その時期に流行っている作品の世界観と、実際の季節が一致しないのはよくあること。いま、その作品のコスプレで参加すれば、たくさん写真を撮ってもらえるし、同じ作品のレイヤー同士で“併せ”もしやすい。そうした点に楽しさを感じるレイヤーなら、防寒対策より、“いま、自身がしたいコスプレ”を優先させる人のほうが多い…とのことだった。

今度、参加させてもらったのは、12月16日に東京ファッションタウンビルで開幕された「コスプレ博 in TFT クリスマススペシャル」。こちらの催しは、空調の効いた快適なホール内で、天気や気温を気にせずに写真撮影が楽しめるイベント。ちなみにコミケでは、コスプレ撮影用にいくつかのエリアが開放されているが、そのなかでも屋上展示場エリアは、薄着のコスプレ衣装で参加しても比較的過ごしやすいという。その原因を聞くと「太陽の照り返しが強いので、屋上は意外と暖かいんですよ。人も密集しているので、風もそんなに気にならなくて。天気さえ良ければ、若干、露出が高めのコスプレ衣装でも過ごせますよ」と話してくれた。クリスマスならではの背景セットも用意されていたため、サンタ風のコスプレで参加するレイヤーも多く、会場は終日、大盛り上がりとなっていた。

さっそく参加者たちに、冬コミにおける防寒対策について聞いてみたところ、いちばん多かったのが「気合で乗りきります！」という回答。続いて「見えない位置にカイロを貼る」や、「定期的に室内に移動して暖をとる」という回答が飛び出し、なかには「1ヶ所に留まらず、日当たりのいい場所を見つけては移動するようにしています」との意見もあった。いよいよ開幕が目前に迫る「コミケ95」だが、はたして今回は、どのような作品のコスプレに人気が集中するのか？同日には、付近の東京ファッションタウンビルでも「となりでコスプレ博 in TFT」が開催されるので、気になる人はこれらのイベントをはしごして、自分の目で直接確かめてみてはいかがだろう。