これは炎上というよりも、啓蒙と表現した方がいいアレクサの人魚のコスプレ。片手にビニール袋を持って、プラスチックごみによる海洋汚染を訴え、SNSがよく燃えたこと……。ファッション・アイコンはハロウィンでも業界のトレンドをしっかり押さえてポイントアップした模様。憲法が改変され女性たちが産む機械となった国で、彼女たちが着用を義務付けられる肌の露出が極端に少ない服装を、「セクシーに」仕上げたもの。発売元の「Yandy」は「絶望的な未来は女性が発言できない世界として描かれました。しかし、現在はこの“勇気あるレッド侍女服”で大胆に、貴方の気持ちを発言して!」と紹介。この売り文句を支持する女性も多かった。
そして番外編。MeTooの時代に炎上した
コスプレ衣装がこちら。エミー賞受賞ドラマ「ハンドメイズ・テール/侍女の物語」のコスプレ。「侍女の物語」を性的に冒涜しているわけではない、これを見て不快に思う人がいるから着るなというのはおかしいなどの擁護派も続出。そこである人が「止めさせられるのはあなただけよ!」とツイッターで呼びかけたところ、原作者マーガレット・アトウッドは「止められるわけないわ。(配給の)MGMかhuluが何か発言するかもしれないけど」と断りつつ、「これだけ抗議が起きても、この服は販売されてしまった。でもどれだけの人が買うのか疑問ね。誰がどんな状況でこの服を着れるというの? いずれにせよこの靴はまちがってるわね」と回答。そして結局発売は休止に。ただでさえデザインを盗用している時点で法律的に危険なのだから、女性の性奴隷化をテーマにしたドラマのコスプレ衣装をエロくするのはやめておいたほうが良かった。