世界最大規模の同人誌即売会『コミックマーケット95』(C95)が、29日から3日間、開幕中だ。開催されるたびに来場者で溢れかえった混雑ぶりが反響となるが、当然、同人作品の搬入やコスプレ参加者の準備の過酷さも顕著だ。そんな中、コミケの参加者にはおなじみのサービスがある。もはやボランティアの粋を突破したと話題の「無料台車貸出サービス」の主催者、FANZAにサービスの意図を聞いた。特別に、日ごとに参加ブースが入れ替わるコミケでは重宝されている。頒布物をゆうパックやクロネコヤマト便の受付まで持って行く人が多い。また、撤収時のごゴミ捨てにも大活躍していた。
イベント会場にて無料で台車をレンタルするサービスで、FANZAより2017年8月から開始された。利用資格はコミケのサークル参加者(出展者)であることで、利用方法としてはサークル出展者が貸出場所でサークル出展証を提示し、用紙に記入すると所定のエリア内で台車を30分間自由に使用することができる。台車の送料のことを考えるとありがたいです。参加サークル限定ですので手続きも混まないのが何よりです」と語る。40代の男性も「
刀剣乱舞 コスプレ衣装を着たまま撤収作業をするので、台車があると助かります」と重宝しているのが伺える。
本サービスはコミケの出展者が頒布物を搬入する時や撤収の際に役立つ。同人活動においては個人の出展者が荷物の搬入搬出作業(荷物をクロネコヤマト便やゆうパックで送る作業)を行う必要があり、サークル参加者にとって荷が重い作業だ。実際『刀剣乱舞』のアクセサリーの販売で出展していた30代の女性は「初めて利用しました。大手さんは台車を買っても良いと思うのですが、ダンボール一箱だけだともったいないので。